現代かわら版

現代かわら版 シリーズ「京都雑見 (1)」 by-KEI
(バックナンバー掲載分)

現代かわら版京都へ行った。秋の京都を満喫してきた。私事で恐縮だが、関東生まれ(首都圏ではない)の私は、端的に言ってしまえば、修学旅行以外は数える位しか、ただの通過を含めて京都を訪れたことはない。全く知識はゼロである。だから、ある意味では、白紙でこの「古都」をみることができる。京都はもちろん、大阪、神戸を含め、関西地方のことは殆んど知らないが、反面、東京をはじめととした首都圏のことはある程度、その雰囲気をわかっているつもりでいる。そこで、「京都雑見」という形で少し、東京と共に
日本を代表する都市、東京と対極にあるといわれる都市の事を書いてみたい。ただ普通の観光紀行とは相当に違う見方をしているので、違和感を覚えるかもしれないが、御了承願いたい。強引にいえば、京都という土地の簡単な「印象調査」、他の都市、特に東京との「比較調査」を試みてみたいつもりだ。京都の人達は怒るかもしれないが。


京都では、中心部に宿泊し、洛北から洛西にかけて、車で移動した。その第一印象は、本当に中心部は「碁盤の目」といわれるような道路の造りになっているということに変に驚いた。東京には、こういう場所はどこを探してもない。また、関東人の京都に対するコンプレックスの裏返しなのでお許し頂きたいのだが、思ったより小さな街で、30分位車に乗るだけで、洛北の「太秦映画村」から京都駅まで行けるのである。これにも変に驚いた。そして、京都駅に関しては、「伊勢丹」などが出店して、凄く変わったらしいが、「これはただの田舎の駅」ではないかと、優越感に浸ることができた。京都駅は将来、京都のネックになるのではないかと思ったほどである。


このようにいろいろ印象に残ったことがあるが、そのなかでも、職業柄から「中央信用金庫」とか、ただの「信用金庫」という看板の多さが非常に目についた。こうした光景は東京ではまずみられないものである。   (続く)

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